「馬」と聞いて思い浮かべるのは競馬でお馴染みの「サラブレッド」でしょうか?
日本に馬が渡来したのは4世紀末~5世紀の初めだと言われており、
サラブレッドに比べると小柄な馬だった事が分かっています。

犬ほどではありませんが、人間と馬のお付き合いも相当長いのです。
「駅」と言う漢字、「」の字が使われていますよね?
諸説はありますが、馬を乗り継ぐ中継所と言う意味の漢字が「駅」だそうです。
7世紀後半には「駅伝制」と呼ばれる情報伝達システムが整備されましたし、
(陸上競技の「駅伝」の名前の由来ですね
農耕においても重宝されていましたので、日本人にとっても馴染み深い存在と言えます。


そんな馬に関する遺物がこの度出土しましたので、ご紹介したいと思います。





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「土馬(どば)」や「土製馬(どせいうま)」
などと呼ばれている祭祀用の土製品になります。

出土するのは側溝や川など、に関わる場所が多いことから
水に関する祭祀に使用されたと考えられています。
あくまでも仮説ですが有力な説が2つ。

〇雨乞い用
〇疫病退散

です。

雨乞い説は『日本書紀』に雨乞いの際に馬を屠殺していた記載が見られます。
その後、国は牛馬の屠殺を禁止した様ですが止まらなかったようで。。。
本物の代わりにこの土馬を代用品として壊して(屠殺して)いたのでしょうか。

疫病退散説(このご時勢に沿っているのは何たる偶然!!)ですが、
疫病をもたらす神様が馬に乗っている、と言う当時の言い伝えから乗り物である馬の足を折り、
川に流すことで疫病(の神様)が寄ってこないようにしていたのか。。。

こちらの土馬、写真をご覧頂くと分かるように壊れています。
正確には「壊されています
私たちが壊したんじゃないですよっ元々!です。
上記の様な理由から一部が壊されていると考えられていることから、
壊されているのも一種の特徴と言えるのではないでしょうか。





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見てると・・・なんとも言えない表情。
「可愛い」とすら思えてくるこの表情。どうですか?

埴輪や土偶もそうですが、味のある表情をした遺物ってたくさんあるんです。
当たり前ですが一点一点が手作りなので表情も色々!
今後はそう言った面に注目して遺物を見るのも面白いですよ~