発掘調査では、建物の柱穴や溝といった遺構を検出して慎重に掘り下げます。
この後、形状や遺物の出土状況を測量し、状況を写真で撮影するなどの記録を取っていきます。
・・・が、これだけでは終わりません。
その遺跡を後世に伝えることも大切な役目です。そう、発掘調査は調査報告書の刊行をもって終了するのです。
遺跡から出土した土器や石器などは、洗浄、乾燥後に復元され、本来の形を取り戻します。
そのひとつひとつが、古代人が生きた証しであり、今を生きる私たちが歴史を振り返る手段となります。
まさに「温故知新」と言うことわざ通りです。