今、日本で登録されている世界遺産は25件。平成5年(1933)に日本の世界遺産第1号として登録された「法隆寺地域の仏教建造物」と「姫路城」、そこから始まり昨年に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」を含めると文化遺産は20件となりました。
法隆寺(奈良県奈良市)
「法隆寺地域の仏教建造物」(1993年登録)
姫路城
「姫路城」(1993年登録)
九州の世界遺産
首里城 守礼門(沖縄県那覇市)
「琉球王国のグスク及び関連遺産群」
(2000年登録)
九州の世界遺産
軍艦島(長崎県長崎市)
「明治日本の産業革命遺産」
(2015登録)
九州の世界遺産
崎津協会(長崎県天草市)
「長崎天草の潜伏キリシタン関連遺産」
(2018登録)
と、こんな書き出しですが、姫路と九州を行き来していると目に付くことが・・・。
姫路に来て間もない頃、竹田城(朝来市)を見学に、そう、ご存じ雲海で有名なあの城です。
人呼んで 「日本のマチュピチュ」!
確かに天空に浮かんでいるなぁ!!
国史跡 竹田城
話は変わって、ゴールデンウイークに帰省し、久しぶりに「日本(博多)の万里の長城」こと元寇防塁跡(福岡市西区)を散策してきました。
鎌倉幕府8代執権の北条時宗が築いた20㎞にも及ぶ防塁です。北方騎馬民族から領土を守るという点では、確かに長城です。
史跡 元寇防塁(昭和45年指定)
博多湾沿岸に20㎞に渡って続きます。
高さ2.5m~3.0mの石垣
で、用事も済んで国道2号線を使って一路姫路へ。2号線を使ったのは大好きな塔を見るため、目的は岡山県備前市の真光寺と福生寺。
綺麗な塔だなぁって感動していると、ふと目に止まった。「日本(岡山)のピラミット」!!!
真光寺 三重塔
室町時代に建立された国重要文化財。慶長年間に牛窓の蓮華頂寺から移築されたもの。
福生寺 三重塔
国重要文化財。嘉吉元年(1441)、室町6代将軍、足利義教によって建立されたもの。
「日本(岡山)のピラミット」、福生寺から4㎞ほど赤磐市の熊山山頂(標高508m)にある熊山遺跡でした。
方形基壇に三段の積み石、高さは3.5m。奈良時代に築かれた仏塔らしい。昭和31年(1956)に国史跡に指定された日本では唯一の石積塔でした。
史跡 熊山遺跡(昭和31年指定)
石積遺構と呼ばれてますが、日本では唯一の石積塔です。
二段目中央に穿たれた龕(がん)
仏像などを収めたと考えらえます。
どっからどう見てもピラミッド。
「日本の〇〇」、世界遺産もどきではありません。世界遺産の日本版でもありません。そのひとつひとつが日本歴史です。
うーんこれだから史跡見学は止められません!