みなさま、こんにちは。
新聞等で読まれた方や現地説明会に行かれた方もいらっしゃるでしょうか?
先日ブログでも紹介しました『才村遺跡』にて「暗文土器」が出土しました
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「暗文(あんもん)」、聞きなれない言葉ですよね。
もちろんご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、せっかくなので
「暗文」ってナニモン
かを簡単にご紹介したいと思います。
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(簡単に!なんて言ってますが、簡単にしか説明出来ないって言うのが本当のことろです笑)
「土師器(はじき)」は野焼きで焼成されるので、窯を使用した須恵器よりも焼成温度が低くなります。
そのため、軟らかい土器になります。
※土器洗いの時は要注意です!!!気を付けて洗わないと自然に還ります。
あったはずの土器片が泥水の一部と化します
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文字通り「土に還る」と言うのが正解かも知れません。。。
そんな土師器の表面や内面を道具を使ってピカピカ✨に磨きます。
この際に施される文様が「暗文」と呼ばれる文様の一種です。
「暗文」は金属の光沢感を再現するために施されたと考えられています。
当時の最高級食器と言えば「金属製」
庶民に手が出せる品物ではありません・・・
(私たちも「銀食器」なんて中々手出し出来るものではないですよね~)
そこで当時の人々は自分たちが普段使用している食器類に一工夫することで
「金属製」の様な美しさを出そうという努力!!!
創意工夫、大事
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こう言う考え方、現代でも変わらずありますよね~
例えば高級ブランド「風」のカバンや靴を持つのと似てると思いませんか?
ん?ちょっと違う?まぁ、そんな感じで。。。