こんにちは。

暑さのピークは過ぎた・・・なんて聞きますが、
まだまだ暑い日が続いております。
現場から戻って食べるアイスが美味しいです





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お盆前の8/10に現地説明会が行われました。
場所は少し離れた福崎町、【桜東畑遺跡】です。

コロナ禍ではありますが、たくさんの方にお越し頂けました~
(もちろんコロナ対策はしっかりと!です)

大きな掘立柱建物の柱穴などが見付かっています。
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よぉく見てみると・・・
底に何かあります!!

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そう、木簡です!
表札(かまぼこ板)じゃないですよ~

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発見された木簡ですが、保存状態が良かったため文字も認識出来ます。
『姫路納』
と書かれているんですよ
こちらの木簡は荷札だったと考えられているようです。

木製品等は環境によっては朽ちてなくなってしまうのですが、
水分を多く含む土地等では残っていることも多いです。
取り上げられた後も、乾燥に伴い変形してしまう等のダメージがあるため、
PEG処理法などの保存処理が行われます。
(化学物質をじっくり染み込ませていきます)
出土状況を見て頂いても水分を含んだ場所から見付かっているのが分かりますネ
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木簡以外の出土品も紹介されていました。
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甕は貯蔵用として多く用いられたと考えられています。
先日の【才村遺跡】でもご紹介しました
「製塩土器」(文字通り塩を作る用の土器です)がここでも発見されており、
才村遺跡同様にここも役所的な場所だったのでは?と考えられています。

古代の福崎町については『播磨国風土記』にもその存在が記されています。
今回の調査によって歴史を紐解く発見があると良いですね