3月末、高知県安芸市で大変珍しい遺構が発見されたニュースをご存知でしょうか?
『瓜尻遺跡』で発見されたのは中心の井戸を囲むように造られた直径9.5mの巨大な穴。
最初、この穴の存在を聞いた時には直径が信じられず聞き返しました
次に思いました。図面とかどうするんやろ・・・と(ちょっと職業病?)
言わずもがな、この巨大さ、日本最大級。
この『瓜尻遺跡』は2つの中学校が統合し、
新たな校舎が新設されるにあたり、調査が開始されました。
大変貴重な発見と言うこともあり、工期も当初の予定より延長されたそうで
現在も鋭意調査中のようです。
今後の展開が楽しみですよね~
さて、ここで問題です。
この遺跡、調査が終わった後はどうするべきだと思われますか?
ちなみにこの瓜尻遺跡ですが、
調査が終わり次第埋め戻されて新校舎が建設されるそうです。。。
校舎が建設されると基礎工事等で破壊される事は必至。(どれだけの規模かは不明ですが)
私たちも調査に携わっているとよく言われたり、聞かれたりします。
「せっかく出てきたのに埋めてしまうの?」「もったいない」「残せないの?」と。
残しています!!掘ってるだけじゃないんです~
私たちの行う調査、この調査が一種の記録であり保存作業
出土状況等を写真や図面で残すことでデータとして保存しているんです。
土層は図面だけでなく、土の色や質等も記されています。(調査員の方が書いてくれるの)
データ以外にも目に見える形で!と思われる方もいらっしゃるでしょう。
反対に、発展のためには致し方ないんじゃない?と思われる方もいらっしゃるでしょう。
この『瓜尻遺跡』も現在は建設続行の考えではあるようですが、
今も何度も何度も協議が重ねられていることでしょう。(多分)
今後、どのような結果になるのでしょうか・・・