毎朝の日課。目を覚ますと直ぐにカーテンを開けて朝日を浴び、そしてコーヒーを飲む。窓から見えるのは姫路バイパスの「神戸57㎞ 高砂11㎞」の標識と小高い山の緑。
なんの変哲もない日常の光景・・・・。
のはずでした。がしかし、この毎朝見ている山の中に前方後円墳があった!
「兼田丸山古墳」!!
 もう、びっくり!

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アパートからの朝焼け。見えるのは姫路バイパスと兼田丸山。
 『姫路市史』や姫路市教育委員会の報告書『兼田』によると古墳時代前期、4世紀中頃から後葉に築かれた全長48m、二段築成の立派な前方後円墳。葺石も吹かれていたと言う。主体部は竪穴式石室と考えられ、1925年頃に植栽によって破壊されたが、今でも石室の石材が後円部上に積まれていると。また、立地や葺石の状況から神戸市の五色塚古墳との共通点が多いとも。
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国指定史跡「五色塚古墳」(神戸市)
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葺石が綺麗に復元されています。
兼田丸山古墳もこんな感じだった?
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後円部から明石海峡を望む。
 家から見えるんだから仕方ない、もう気になったら止められない。早速、休みの日に散策してきました。しかし、「私有地につき立入禁止」の看板が・・・。泣く泣く登るのは断念しました。
 仕方なく帰ろうとしたら、先月、知った石棺仏が・・・。「北原の石棺仏」、お参りしてきました。
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標高42m程の兼田丸山。市川流域から姫路市内を広く望めます。
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北原の地蔵さん!!
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ここも石棺仏でした。
 市内には国の史跡に指定されている「壇場山古墳」や「丁瓢塚古墳」といった全長100mを超す巨大古墳もありますが、兼田丸山古墳もなかなかのもの。市川流域を抑えた首長だったんだろうなぁ。
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壇場山古墳。仲津山古墳(大阪府藤井寺市)の2分の1スケールで築かれています。倭大王家との強い繋がりが伺えます。
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全長143m。後円部に長持型石棺が露出してます。
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後円部の長持型石棺
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丁瓢塚古墳。前方部が撥形に開いており、発生期の前方後円墳である箸墓古墳(奈良県桜井市)にそっくりです。
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全長104m、三段築成の古墳です。3世紀代に築かれたと考えられており、初期ヤマト政権との関係性が注目されます。
 なんてこったい!!毎朝、古墳を眺めて起きていたなんて