次の現場が始まる前に、I君と測量研修を兼ねて石棺仏の調査に行ってきました。

 場所は姫路市的形の福円寺さん。いきなりの電話にも関わらず、快く測量調査を許して頂いたご住職には本当に感謝です。

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福円寺(姫路市的形町)石棺仏
 ご住職の案内の下、お寺の裏山の墓地へ。全長158㎝、幅85㎝、厚さ15㎝の組合せ式石棺の棺底を材とした立派な石棺仏がありまし。ここの石棺仏は、珍しい不動明王、中央に不動明王、右下に制叱迦童子(セイタカドウジ)、左下に矜羯羅童子(コンガラドウジ)が彫られた三尊形式をとるものです。
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測量機材
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高さを測ってます。
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使用したカメラ
 早速準備して、調査開始。持ち込んだ機材は光波測量機、レベル、スタッフ、デジタルカメラ、対空標識。
高さを測って、対空標を撒いて、撮影して・・・・。時間にして50分ほどで終了しました。
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対空標識設置状況。
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測ってます!
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撮ってます!!

 その後、所見を書いていたのですが、火焔を纏う不動明王とは言え、凝灰岩の石棺には左上から右下にかけて赤色顔料が。程よく色あせて、古墳時代のベンガラにも見える。石棺埋葬時のまま?それとも彫仏時の塗布? 右上の火焔には塗られていないから石棺そのものに塗られていたのかな。

分析に出したいなぁ!

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赤色顔料の遺存状況
 右上の火焔部分には塗られていませんでした。

ちなみに高砂市を中心に加古川市、姫路市の一部に多く見られる石棺仏。不動明王が彫られているのはこの福円寺だけとか。貴重なものです。

風化により痛みつつありましたが、今回、記録できてよかった。

 さっそくデータを会社に持ち帰り、画像処理開始。出来上がりは、また後日に。