10月25日の虹
10月24日の虹
二日続けて虹が出ていました。
虹とは大気中の水滴に光が通過し、分散することで発生する大気現象。
西洋では六色扱いらしいですが、日本では昔から赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の七色。
青と紫の間に藍色を表現するところなんかは、日本人の美的感覚のすばらしさかなぁ。
飛行機の機内より見た虹
早朝の虹(伊勢神宮外宮)
また、虹はその形状から別名を「天弓」とも呼ばれています。二年前の秋の早朝、お伊勢さんの外宮で突然、虹が現れ感動した記憶があります。
天に現れる弓、矢は太陽の光。壮大だなぁ。
しかし、こんなすばらしい自然現象なのに万葉集には一首だけ。
伊香保ろの 八尺の堰塞に立つ虹の
現ろまでの さ寝をさ寝てば (万葉集巻十四)
東歌らしい、あからさまな愛情描写。語訳は書きません。
古代、虹は龍や蛇にも例えられ、霊獣として恐れられていたという説もあるそうですが、なぜ、万葉人は虹の美しさを詠まなかったのか不思議です。
滝壺にかかる虹(箕面大滝)
この時期に出る虹は、色合いが濃くはっきりとはしていますが、すぐに消えてしまいます。
俳句の季語では、「秋虹」として、儚さ、哀愁深いことに使われるとか。
夕紅葉 谷残虹の 消えかかる (小林一茶)
令和4年10月、会社2階の片隅で・・・・、秋だなぁ。