年末まで姫路市継に所在する登り田遺跡の発掘調査に携わっていました。
整然と立ち並ぶ掘立柱建物群や平安時代の井戸、強固な護岸のあとが確認され、たくさんの土器や瓦、土馬や呪符木簡などが出土、『播磨国風土記』に記された継潮(つぎのみなと)との関連性が指摘されている遺跡です。
 年明け、姫路への帰路の途中、古代のロマンを引きずったまま、備中国分寺に立ち寄りました。
岡山と言えば、キビ団子か五重塔といっても過言じゃありません。
この五重塔は高さが34m以上!江戸時代の再建とは言え、なんと立派な建造物か。
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備中国分寺への道
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山門
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岡山唯一の五重塔
 国分寺は天平十三(741)年に聖武天皇の詔によって諸国(五畿七道)に建立された官寺。正式には金光明四天王護国之寺と言い、総本山は大仏で有名な奈良東大寺です。
 国家の安寧を祈って全国に建てられた国分寺は、七重塔を配する大伽藍とされていますが、寺院の維持が地方を圧迫したためにほとんどは廃絶しています。(中世以降に宗派を変えてその名が残るものもありますが。)
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総国分寺 奈良東大寺
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あまねく人々を救う奈良の大仏さん
 今に残る国分寺では本堂や塔跡の礎石が発掘され、史跡として景観が整備されているものが殆どです。
しかし、備中国分寺をはじめ、信濃、飛騨、豊前の国分寺では塔が再建されて当時の雰囲気を味わえるところもあります。
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豊前国分寺(福岡県豊前市)
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今は高野山真言宗派の金光明山豊前国分寺
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三重塔
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播磨国分寺址
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塔基壇
 姫路市御国野町にある播磨国分寺。
今は天正十五(1587)年に再建された牛堂山国分寺とその前面に塔基壇などが復元された播磨国分寺址がありますが、創建時、ここには七重塔が建ってたんだなぁと古代への想いに浸り、今年こそコロナが収束しますようにと思った正月四日の昼下がりでした。