世界遺産姫路城と桜
公園内、あっという間に咲きました。
世界遺産姫路城の桜が満開になりました! そう、お花見の季節です!!
お花見大好き日本人ですが、最も古いお花見の記録は平安時代、嵯峨天皇の御代と言われています。
「辛丑、幸神泉苑、覧花樹。命文人賦詩。賜綿有差。花宴之節始於此矣。」
『日本後記』(巻二十二)弘化三年の条より
弘仁三年(812年)二月十二日、(嵯峨)天皇が神泉苑に行幸され、(桜)花樹をご覧になった。文人たちに歌を詠ませ、綿を下賜された。花宴の節はこより始まった。
花を愛でる、歌を詠む、宮中の雅な世界観が想像できます。
お花見(桜)発祥の地? 京都 神泉苑
延暦十三年(794年)、桓武天皇が平安京造営の際に設置した御苑
朱の橋と桜。美しい光景です。
龍頭鷁首船が浮かぶ神泉苑
また、かの天下人豊臣秀吉が慶長三年(1598年)三月十五日に行った「醍醐の花見」も史実として有名です。京都と言えば醍醐寺の桜といっても過言じゃありません。
この宴の参加者は秀吉、秀頼、側近前田利家以外はみな女性と言われています。
正室である北政所(ねね)を筆頭に、淀君、松の丸殿、三の丸殿、加賀殿、前田利家の正室まつそして諸大名の奥、女中その数なんと1,300人とか。
醍醐寺総門
醍醐寺は西国三十三漢音霊場の第十一札所になってます。
世界文化遺産 醍醐寺 西大門
醍醐寺三法院のシダレ桜
三法院は秀吉の「醍醐の花見」を契機に整備されたと言われてます。
幕が張られた境内
さながら「醍醐の花見」の雰囲気が漂います。
五重塔と桜
天暦五年(951年)に建立された五重塔は、京都府最古の木造建築物。
さて、この季節に日本人の心を躍らす桜。
昭和以降、
「チェリーブロッサム」 松田聖子
「さくら」 森山直太朗、ケツメイシ
「桜」 コブクロ、河口恭吾
「桜坂」 福山雅治
「SAKURAドロップス」 宇多田ヒカル
「SAKURA」 いきものがかり
などなど、毎年のように歌謡曲が配信されますが、古の歌集『万葉集』に載っているのはたったの四十四首。意外と少ないことには驚きです。
「あしひきの 山桜花 一目だに
君とし見てば 我れ恋ひめやも」 大伴家持 『万葉集巻十七』
自然の中で桜を楽しむ、桜の下で恋人を想う。満開のしたでの華やかな宴。
日本人の桜に寄せる思いは美しい。
この季節のお楽しみ
まぁ、お酒が飲めない私にとっては、花見酒より道明寺(桜餅)なんですがね。