5月と言えば、京都三大祭りのひとつ「葵祭」の季節。
祭りのヒロインである斎王代が決まり、彼女による禊ぎ神事、上賀茂神社では加茂一族の子孫による流鏑馬が、下賀茂神社では行列の道中を清める「歩射神事」と前準備の神事が続く。
5月と言えば、京都三大祭りのひとつ「葵祭」の季節。
祭りのヒロインである斎王代が決まり、彼女による禊ぎ神事、上賀茂神社では加茂一族の子孫による流鏑馬が、下賀茂神社では行列の道中を清める「歩射神事」と前準備の神事が続く。
ゴールデンウィーク、京都は観光客でいっぱい。で5月3日に行われた上賀茂神社の流鏑馬は内外を問わず大人気!!
勇壮な姿を見ようと世界中の人々が見学に来てはりました。やから私は人ごみを避けて、5日に行われた下賀茂神社の歩射神事の方へ。
ここで弓矢について。
日本には男の子生まれた最初の正月に「破魔弓(はまゆみ)」を送る風習があるんやけど、字のごとく魔物を打破する弓。その子の将来を守りますって意味。
場所や空間を清め時にも弓矢。
新築の棟上時に飾る「弓と矢羽根」、この土地が神聖であれと天に向かって。
また、国技大相撲では相撲場の邪気を払うのも「弓取り式」で。
故郷の神楽では舞台を清める儀式に弓を持って床を踏みしめながら舞われとった。
歩射神事では、射矢の前に弓の弦を鳴らす所作、鳴弦が、「蟇目式(ひきめしき)」と言うらしい。
魔物を祓うには、やっぱ弓矢なんやね。
さて、歩射神事の流れでは、「百々手式(ももてしき)」と呼ばれる的射が見せ場。
10人の射手が的を射る様は圧巻!!ビュンビュンと連続して矢が放たれた。
邪気を祓い、葵祭の安全を祈願するためのものだとか。
こうした「百々手式」は全国的に見られるんやけど、大概は1月に行われる邪鬼払いか豊作占いで、今年の1月に行った八瀬天満宮でも、また、故郷の神社でも。
なんで同じような所作が全国にあるんかなぁと言うと、平安時代に宮中行事として行われていた「射礼(じゃらい)」がその大元なため、それが神社や民間行事へと広まったためなんやろう。
おもしろいなぁ!日本文化って!!
そう言えば、ギリシャ神話のキューピット。この子も弓矢を持っていますが、西洋ではまったく意味がちゃう。この矢でハートを射ぬかれると恋心が芽生えるんやとか!
どこにおるんかなぁ~ キューピット