姫路に来て3年、ずっと気になっていた場所が・・・・。
それが赤穂市にある「有年考古館」。
細く狭い道を通って、周りは田んぼ! そして、どう見ても古民家!
で、先日ついに行ってきました!!
ここは、地元の眼科医、松岡秀夫博士が多忙な医業を究める中で収集した考古資料、民俗資料を展示した私立考古館で、昭和25年に開設されたもの。(現在は資料の寄贈を受け、赤穂市が管理運営)
と、ここまで聞くと、私設の収蔵庫かぁって言う先入観が入り、縁遠かったのですが、
一歩中に入ると、愕然!!! そりゃ、もう凄いのなんのって。
先ず、目に飛び込んできたのが隙間なくびっしと並べられた土器や石器の数々。
縄文時代前期(約6,000年前)からはじまり弥生時代、古墳時代、奈良平安から中世(450年前)までの5,500年が1スパン毎に直線的に展示。歩測すると14歩!!
1歩あたり約425年計算。
やけど、よく見ると各時代とも土器が形式順にきれいに並べられ、その時代を代表する遺物もきっちりと展示されている。
一般の方々、子どもたちだけではなく、研究者がみても引き付けられます。
こりゃ、たまらん!! あまりの感動に2時間近く居座ってしまった
有年考古館はまさに「博物学」の原点って感じ。多分、世界一小さな「総合博物館」です。
現職の頃、務めていた博物館では、展示品の高さや間隔を気にして、ライティングに気を配り、解説パネルの文字の大きさや掲げる位置など試行錯誤して、来館者の目線ばかりきにしていたなぁ。と反省しました。
現役の学芸員のみなさん、未だ行かれていないなら是非とも足を運んでくださいね。