IMG_8809-e1649028300201
世界遺産姫路城と桜
IMG_8812-e1649028390681
公園内、あっという間に咲きました。
 世界遺産姫路城のが満開になりました! そう、お花見の季節です!!
 
  お花見大好き日本人ですが、最も古いお花見の記録は平安時代、嵯峨天皇の御代と言われています。
 辛丑、幸神泉苑、覧花樹。命文人賦詩。賜綿有差。花宴之節始於此矣。
                          『日本後記』(巻二十二)弘化三年の条より

  弘仁三年(812年)二月十二日、(嵯峨)天皇が神泉苑に行幸され、(桜)花樹をご覧になった。文人たちに歌を詠ませ、綿を下賜された。花宴の節はこより始まった。

 花を愛でる、歌を詠む、宮中の雅な世界観が想像できます。
IMG_8887-e1649028556478
お花見(桜)発祥の地? 京都 神泉苑
延暦十三年(794年)、桓武天皇が平安京造営の際に設置した御苑
IMG_8888
朱の橋と桜。美しい光景です。
IMG_8894-e1649028607636
龍頭鷁首船が浮かぶ神泉苑
 また、かの天下人豊臣秀吉が慶長三年(1598年)三月十五日に行った「醍醐の花見」も史実として有名です。京都と言えば醍醐寺の桜といっても過言じゃありません。
 この宴の参加者は秀吉、秀頼、側近前田利家以外はみな女性と言われています。
 正室である北政所(ねね)を筆頭に、淀君、松の丸殿、三の丸殿、加賀殿、前田利家の正室まつそして諸大名の奥、女中その数なんと1,300人とか。

IMG_8963-e1649028761797
醍醐寺総門
醍醐寺は西国三十三漢音霊場の第十一札所になってます。

a92ab64affb3f1cd550e2ff9bdee50e4
世界文化遺産 醍醐寺 西大門

f0968f74889f9510506200df207b29e8
醍醐寺三法院のシダレ桜
三法院は秀吉の「醍醐の花見」を契機に整備されたと言われてます。
IMG_8940-e1649030462135
幕が張られた境内
さながら「醍醐の花見」の雰囲気が漂います。
IMG_8952-e1649030490888
五重塔と桜
天暦五年(951年)に建立された五重塔は、京都府最古の木造建築物。
 さて、この季節に日本人の心を躍らす桜。
 昭和以降、
  「チェリーブロッサム」  松田聖子
  「さくら」        森山直太朗、ケツメイシ
  「桜」          コブクロ、河口恭吾
  「桜坂」         福山雅治
  「SAKURAドロップス」  宇多田ヒカル
  「SAKURA」       いきものがかり
 などなど、毎年のように歌謡曲が配信されますが、古の歌集『万葉集』に載っているのはたったの四十四首。意外と少ないことには驚きです。

「あしひきの 山桜花 一目だに
       君とし見てば 我れ恋ひめやも」    大伴家持 『万葉集巻十七』

 自然の中で桜を楽しむ、桜の下で恋人を想う。満開のしたでの華やかな宴。
 日本人の桜に寄せる思いは美しい。
 
974ef9425bdede17e3958bb5ce95415a
この季節のお楽しみ
まぁ、お酒が飲めない私にとっては、花見酒より道明寺(桜餅)なんですがね。