全国津々浦々で行われる秋祭りには、秋の実りを神様に感謝する意味合いがあります。
ここ姫路は「灘の喧嘩まつり」で有名な松原八幡神社の秋祭りがあり、この時期、市民の心は踊ります。
全国津々浦々で行われる秋祭りには、秋の実りを神様に感謝する意味合いがあります。
ここ姫路は「灘の喧嘩まつり」で有名な松原八幡神社の秋祭りがあり、この時期、市民の心は踊ります。
秋祭りや祇園祭の際、神様は神殿から神輿に渡り(移り)、御旅所と呼ばれる仮宮まで旅行される。また、その際には集落内を通り、集落の状況を確認しながら人々と交わる。これは古来より続く風習で、神様を最も身近に感じる行事と言えます。
さて、ここで、神輿と屋台の違いを。
神輿は字の通り、神様のお輿。人が乗ることは許されません。また、車輪はなく、人々が担ぐための棒が付きます。
これに対して「屋台」とは、車輪があり、笛や太鼓を奏でる人々が乗り込みます。また、屋根があり、華やかに飾り付けられます。地域によって「山車(だし)」や「だんじり」とも呼ばれていますが、この華やかな装飾は邪鬼が金ぴかを嫌うために施すもの。そう、屋台は神輿の露払い、神様の通り道を清める先導役です。
祭り自体の本旨は 神様の御旅行ですから、行きも帰りも大切な行程。行きを「神幸祭」、帰りを「還幸祭」と呼びますが、その先導も様々。京都市東山区の粟田神社では大燈呂や献燈が出ます。
また、私の郷里、福岡の西北部では華やかな屋台は出ませんが、神輿の先導として大名行列が進みます。
勇壮な台練り、厳かな行列、形は違えども神様をおもてなしすることには変わりません。
今年も豊作、集落も安泰。さあ、もうすぐ師走がやってきますよ。