記紀などに記された神功皇后の伝説は、九州の熊襲平定から韓半島出兵にかかる『聖母』の話(「鎮懐石伝説」や「応神天皇出生地伝説」など)と忍熊王の内乱を平定し凱旋する『大和入り』(「行矢伝説」や「寄港地の伝説」など)の二つに大別できる。
Part1では後半部分に当たる姫路の「行矢伝説」を紹介したが、ここでは九州を舞台とした前半部分を紹介。
天地(あめつち)の 共に久しく 言ひ継げと この奇魂(くしみたま) 敷かしけらしも
山上憶良