発掘調査をしていますと、よく尋ねられます。
この穴なナニ? どうして判るの? 何時代なの? どうして判るの?
数百年前に掘られた穴が長い年月をかけて埋まる。その埋まった土を丁寧に除かないと穴の形が見えてこない。慣れていない人が見ると検討がもつかない。当然の疑問です。
遺跡発掘では、昔の人が生活していた地表のことを「遺構面」と呼んでいます。
発掘調査をしていますと、よく尋ねられます。
この穴なナニ? どうして判るの? 何時代なの? どうして判るの?
数百年前に掘られた穴が長い年月をかけて埋まる。その埋まった土を丁寧に除かないと穴の形が見えてこない。慣れていない人が見ると検討がもつかない。当然の疑問です。
遺跡発掘では、昔の人が生活していた地表のことを「遺構面」と呼んでいます。
現代の地表の下、先ずはこの面を探さないと。遺構面が確認できると次は生活の痕跡(遺構)の確認作業、丁寧に見極め検出していきます。
周囲の土と違う色、砂粒の大小、土器や炭が集中している部分などなど。
遺構を掘ると、土器などの遺物が出土します。
ここでまた、疑問残の声が。
そんな小指の先ほどの土器の欠片で何が判るの?持って帰ってどうするの?
おっ、この皿の破片には底の部分に糸で切り離した痕が!
たくさんの土器の欠片の中に、13世紀に流行った白磁は混じっている!!などなど。おもしろいでしょ?発掘調査って。みなさんも是非疑問を持ってみては。
『人は答えを得た時に成長するのではなく、
疑問を持つことができた時に成長する。』(彫刻家・外尾悦郎)