先月、紫陽花を見に行ったお寺に石仏が六体!
そう言えば、加西市の発掘現場に向かう途中にも、ん?太子町の現場に行く途中にもあったなぁ。
『六地蔵』やなぁ。
暑―い夏が来たことやし、ここは涼しいお話しでも。
仏教では、生前の善行、悪行によって人は死後に地獄、畜生、餓鬼、修羅、人、天という六道を輪廻、転生すると説かれています。
生前の行いをあの世の裁判官である閻魔大王が地獄に落とすかどうかを判断、地獄に落とされた人の末路は・・・。
『地獄絵図』とか『六道図』とよばれる絵巻を見てみると、地獄の業火に落とされ、針山を歩かされるのはまだマシな方。舌を抜かれ、体を切り刻まれたりします。
痛いやろうが、既に亡くなっているので死ねはしない。
めちゃめちゃしよるなぁ
で、ここで登場するのが地蔵菩薩様!
檀陀、宝印、宝珠、持地、除蓋障、日光という六種に変化して、六道の各所で衆生を救済してくれます。
これが、先ほどの六体のお地蔵さんなんです。まれに六面体の石柱に刻まれることもあります。
お寺とかで怖い情景が描かれた『地獄絵図』を見せられた庶民が、生前のうちからお地蔵様を熱心に拝むことにはうなずける。やからあちらこちらにお地蔵さんがたてられているんやねぇ。
みなさんは今のうちから善行を積まなきゃ、あかんよ。
私はもう遅いから、路傍に立つ六地蔵さんを見つけたら、必死に拝みますが。