岡山まで足を延ばしました!!久々の仏塔巡りです。

行き先は三つの古刹、瀬戸内市の餘慶寺と岡山市の西大寺、曹源寺です。

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餘慶寺(岡山県瀬戸内市)の伽藍
 山号は上寺山。天台宗の古刹です。
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薬師堂
 堂内に国指定重要文化財の「木造薬師如来坐像」がありました。
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餘慶寺三重塔(岡山県指定重要文化財)
 文化十二年(1815)に建立された塔で、邑久大工の手によるもの。

先ずは餘慶寺。この寺院は天台宗の古刹で、寺伝によると天平勝宝元年(749)に創建されたとのこと。地蔵堂、本堂、三重塔、薬師堂が一直線に並ぶ伽藍は壮観でした。また本尊の千手観音は33年に1度、御開帳される秘仏。しばらくは見られないそうです。

ここの三重塔は文化十二年(1815)に建立されたもので岡山県の重要文化財に指定されています。瀬戸内に拠点を置き、江戸期に活躍した邑久大工(職業集団)が建てたもので、江戸中期の塔にしては古塔の雰囲気が漂う素晴らしい塔でした。

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仁王門
元文五年(1740)に再建された仁王門。

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西大寺(観音院)本堂
 山号は金陵山。高野山真言宗別格本山の寺院です。
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西大寺境内
 仁王門、三重塔、本堂、鐘楼、石門などが建ち並びます。

次に向かったのが西大寺。藤原皆足姫という女性が創建したお寺です。仁王門を潜ると正面に本堂。左手に延宝六年(1675)に再建された三重塔が建っています。

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西大寺三重塔(岡山県指定重要文化財)
 延宝六年(1675)に再建されたもの。

このお寺は見どころが満載でした。梵鐘は「朝鮮鐘」と呼ばれる高麗前期のもの。日本に伝わったものとしては最大の鐘です。また、毎年2月の第3土曜日(旧暦1月)に行われる奇祭「会陽(えよう)」は、修二会行事としては珍しい裸祭りで国の無形民俗文化財に指定されています。日本三大裸祭りと呼ばれているらしく、是非、見てみたい。来年が楽しみです。

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会陽(裸祭り)の顔抜き
 日本三大裸祭りのひとつ。毎年2月、締めこみ姿の男たちが宝木を奪い合います。

最後は曹源寺。備前岡山藩主である池田家の菩提寺として元禄年間に建立された新しい寺院です。三重塔は元禄十五年(1702)に完成したものですが、他の塔頭からは離れて山腹に建っていました。和様と禅宗様が調和した組み物が特徴的で、やはり、これも邑久大工が建てたもの。うーん、美しい。

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曹源寺(岡山県岡山市)三門
 岡山藩主である池田家の菩提寺。歴代藩主の墓所があります。
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曹源寺仏殿(本堂)
 山号は護国山。臨済宗妙心寺派の禅寺です。
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曹源寺三重塔
 元禄十五年(1702)に完成した三重塔。江戸後期の建築とは思えない佇まいでした。

三塔とも江戸時代のものなのに、どれも素晴らしい。実は九州には古塔がほとんどありません。九州最古と言われる福岡県みやま市清水寺のものでも天保七年(1836)の完成。

江戸時代にこれだけの古塔建築を行った「邑久大工」っていったい何者?他にも建てているんだろうなぁ。気に留めておこっ。

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清水寺(福岡県みやま市)
 平安時代、最澄が発願したと伝えられる天台寺院です。
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清水寺三重塔
 九州最古の仏塔。当初は五重塔として設計されていたため、なんとなく寸足らずな感じです。

いやぁ、久しぶりの古塔巡り、楽しかったなぁ!!

次は室町期の美しい塔が数多くある神戸を訪ねてみようかなぁ!!!