もう先月の話になってしまうのですが・・・

平成中村座の歌舞伎公演に行ってきました
これが人生初めての歌舞伎でした。
平成中村座の公演は中村家の密着番組とかをTVで見ていたのもあって
一度行ってみたかったんです!!
と言う事で念願かなって行ってきました~。

生憎の天候でしたが
小屋の中は快適でした~

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外観と屋内はこんな感じです~。
移動式?の小屋なんて感じが全然しないです。
室内は靴を脱いで上がるようになっていましたよ。

私は午後の部でしたので、
『棒しばり』と『天守物語』の演目でした!
『棒しばり』は狂言由来なので笑える要素がたくさんありますよ~
でも、ビックリしたのが黒子って言うのかな?
演目の途中でサッと出てきて色々補助される方の足運びが凄かった!!!!
ススススっと出てきてササササッと去っていく
絶対!しんどい体勢やし歩き方やのに無駄のない動きで、それはもう・・・
プロ。まさにプロでした。


『天守物語』は泉鏡花が原作の姫路城を舞台とした物語です。
中村七之助さんが女形で登場されていましたが、
めっちゃくちゃ綺麗でした
綺麗って言うか艶がすごかったです~




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舞台はこんな感じです。

さてさて、平成中村座には面白い仕掛け?があるのをご存知でしょうか。
私、初めて行くし知らんかったんですが
この写真の中にもそのとある仕掛けがしているものが写っています

それは何かと言いますと


隠れ勘三郎

です。


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天井に吊るされた【中村座】の提灯。
これをある角度からよぉぉぉぉく見ると
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赤丸で囲った場所に【目】があるの。
分かりますか??
この【目】が隠れ勘三郎です。

18代目にちなんで18個の勘三郎さんの目が
必ず隠されているという面白い仕掛けです。
演目の合間などに探したりして、歌舞伎の舞台以外にも楽しめるようになっています。

たまたま座っていた座席周辺を担当さている係のお姉さんが
この【目】の付いた作務衣を着用されていて
『勘三郎の目』の存在を知りました。


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この【目】の付いた作務衣も日によって着る人が違うそうで、
めっちゃラッキーやんっと思いました~。

さすがに18個は見つけられませんでしたが笑

もう一つありましたよ~。
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分かりますか?
白地に映えるアイメイク?!

幕、提灯、作務衣(お茶子さん)はお約束だそうなので、
全く初めての人でもすぐに見つけられるそうです。
と言うか幕間に「何であそこに?」と言う人だかりがあれば多分そこにあります笑


ちなみになのですが、
18代目 中村勘三郎さんはすでに故人です。
57歳という若さでご逝去されていますが、その存在感は褪せませんね~



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舞台が終わる頃にはお外は真っ暗でした!

一部の座席からは最後、姫路城が背景にバーーーーンッと見えたと思います。
私の席は花道の方だったので見えんかった
天守閣は見えずとも石垣は見えましたヨ笑

天守物語は台詞に古語が用いられたりするので難しい部分もありますが、
事前にあらすじを知っておくと楽しめます

とても良い経験になりました~。

そういえば、歌舞伎って出雲の阿国と言う女性が創始だと言われていますが、
現在の歌舞伎は原則女性はNGですよね
何故だかご存知ですか?
長い歌舞伎の歴史の中で遊女や若衆(若い男子)が演じるのが流行した時代がありまして・・・
その時に演者の取り合い?とかで刀傷沙汰があったりで、
風紀が乱れると言う事で幕府に禁止されたそうです。
その後、成人した男性のみで行なう【野郎歌舞伎】が主流になったそう。

昔の日本って・・・結構オープンやったんですよね~。
恋愛面?では昔のほうが前衛的な考え方やったんかもですね。

皆さんも機会がありましたら是非行ってみて下さいネ