春一番、と言うか春の大嵐の中行ってきた【大塚国際美術館】

久々にカメラを引っ張り出したんです~


大塚美術館の一番最初の展示として
バチカン市国のシスティーナ礼拝堂の天井画と正面壁画を完全再現した
「システィーナ・ホール」があります。
天井画と正面壁画を手掛けたのはミケランジェロ。
「最後の審判」(正面)と「天地創造」(天井)が描かれています。

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本物は撮影禁止なので、ここでしか撮れない1枚です 貴重
このシスティーナ・ホールでは【将棋の王将戦】【歌舞伎】の上演も行われているんですよ~


システィーナ・ホールも素晴らしいのですが私のオススメは
「スクロヴェーニ礼拝堂」です。
スクロヴェーニ礼拝堂はイタリア・パドヴァにあります。
実は以前、『室内の星空』と言うタイトルでブログでも紹介させて頂いたことがある礼拝堂です。

大塚美術館にシスティーナ同様、再現されているんです~
同美術館の作品群の中でも最多の現地調査を行って再現されているそうです。

で、引っ張り出したカメラに現地で撮影したデータが入ってることを思い出して、
現地でのデータと比べて見学する!!
なんて贅沢をしてしまったんですよね~
自然光と室内展示で光などは異なってしまうのですが・・・


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こちらがパドヴァ
ちなみにこの正面画も「最後の審判」です。
※こちらはジョットの作品です

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こちらが再現したもの
どうですか??この再現度
劣化具合も見事に再現しています
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パドヴァは保存のために補強がしてあります。
イタリアも地震少なくないのでね・・・
天井画が少し色褪せていますが、
やはり「ジョットの青」は美しいです




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補強がない状態で見れる!!
これは再現ならではのメリットですね~
色褪せた部分はパターン化された部分なので、
こちらでは逆に完全な状態で見る事が出来ます
この天井画を手掛けたのはジョットと言う画家であり建築家のイタリア人。
この方、世界で初めて空を青く塗ったとされている人なんです。
天才やんっ!!!

紙に描いた〇(円)だけでその技術力の高さを認めさせた・・・
なんて逸話?もあるくらいなんですよ~
彼より綺麗な「円」を描ける人はいない、と言われたほど綺麗な〇だったらしい。


ちなみにこの礼拝堂は個人の名前からきています。
キリスト教では大罪とされていた「高利貸し」を生業としていたスクロヴェーニ家の方が
贖罪の意味も込めて私財を投じて建設しました。
家族用の礼拝堂にしては豪華すぎてクレームもあったらしいけど
建設した人の父親はダンテの『神曲』に登場する高利貸しのモデルになったそうです。
・・・ミナミの〇王より利子ヤバイんかな?

こういう背景も見ると、芸術も面白いなぁと思います