今日は先日行われた才村遺跡の現地説明会の様子をお届けしますっ!

才村遺跡の現地説明会について書くのは2回目?3回目?
と言うのも令和元年度、令和2年度に行われた調査にうちも携わらせてもらってたから~。

今回は2022年度版です。
もう2023年やで?って思われるかもですが、年度で言うと2022年度なんで一応。。。


さてさて、今回は何が出土したんかなぁ~。
その前に!現説が行われたのは2/11の祝日でした。
前日、普通に雨降ってたのに会場設営して現説の開催に間に合いました
matsuuraすごくない?
阪神園芸並みやと思うねんけど。お疲れ様でした
と会社自慢をしたところで本題に。


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今回の現説資料です。
右下の地図でも分かるように今回が3度目の調査です。青い部分が今年の場所です。
今回も住居や土器がたくさん見つかったようです。

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溝、井戸、竪穴式住居、掘立柱建物などなどが出土したそうです~。
以前の調査でも分かっていたことですが、
まぁまぁ大規模な集落がここにはあったんやなぁと再認識デスデス。



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会場設営もバッチリやで
と思って見てた写真・・・ん?ん??
最初は気付かなかったんですが、
一般人のフリしたmatsuuraの人を発見
一般人のフリしてるのでこのまま見逃してあげます笑
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とか言いつつ、ここにもおる笑
一般人に紛れる努力をしているので???
とりあえず見逃しておきます。
来場者の皆さま、パネル展示を見学中です。
県の現説はパネル展示が充実してイメージです。



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こちらがパネル展示の内容です。
右側の地図にあるオレンジの部分は住居跡ですよ~。



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一部は現説資料にも使用されている写真ですが、
パネルだと大きくて見やすいです~
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The 須恵器。須恵器の代表格?
と個人的に思ってる(ハソウ)。
相変わらず使いにくそう笑
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こちらの勾玉はメノウ製。
勾玉の形って由来が諸説あって
未だに謎です
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クセモノ、じゃなく曲物(マゲモノ)
木製の容器の蓋部分です。
旅館の小鍋の蓋じゃないコレ??
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こちらは墨書土器です・
その名の通り墨で書かれた痕跡があります。
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アップで撮ったのがコチラです。
・・・何て書いてる?石田??(絶対チガウ笑





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遺物が出土した井戸です。
井戸枠も残ってましたよ~。
そういえば世界で最も古い木造の構造物も井戸だってご存知でしたか?
日本で発見されたものではないのですが・・・
チェコで高速道路の工事中に発見された井戸が7,000年以上前のもので、
80cm×80cm 深さが約140cmのものだそうです。
使用されていた木の年代測定を行ったところ紀元前5,255年や5,256年に
伐採されたものだという事が分かっています。
水を多く含む土地だったので今日まで残ってたんでしょうけど、
高速道路作るのに重機でガンガン作業しててよく発見出来たなぁと驚き。

で、話しは才村遺跡に戻しまして。

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掘立柱建物や竪穴住居の跡です
ある程度広さはあれど
1R(キッチン付き)に家族で住んでたんやで。
どう?今の日本じゃ、ほぼ「ないわー」の環境。
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周囲に住宅がありますが、
今家が建ってるところから少し下の地面には
昔の人の生活した痕跡があるんですよね~。
人の住みやすい場所ってのは今も昔も同じなんです。



才村遺跡の発掘調査も佳境です。
3度目の調査で以前よりもさらに情報が増えたがことで
この遺跡の性格がハッキリしてくることと思います。
この辺り一帯、結構古墳も多いですいね~。

発掘調査は続行中ですが、現場内の立ち入りは禁止です!!
見る際は遠くから見て下さいね~